UnivRel Team, LINE Corporation.
SIGIR2019 京都開発室 UnivRelチームの坂田です。私は2018年4月に新卒としてLINEに入社して以来、京都大学などと連携しながら自然言語処理技術を活用した社会課題解決手法の開発に取り組んでいます。 LINEには海外カンファレンスや学会への参加費用を支援する制度があり,会社負担で学会に参加することが可能です。私は今回、情報検索のトップカンファレンスであるSIGIRにて聴講・発表してきました。今年のSIGIRはフランス・パリで開催となり、参加者は1025名で過去最大だったようです。また論文の採択(投稿)数はFull:84(426)件 Short:108(443)件でこちらも最大だったようです。 LINEからはポスターセッションで1件採択されました。論文の詳細についてはこちらをご覧ください。 パリ到着〜学会参加まで 会場はパリ市内の北東部に位置するLa Villate公園のCité科学産業博物館でした。会場内には科学産業に関する幅広い展示があり研究発表以外にも見るものが多く飽きません。 会場ではNAVERがスポンサーブースを出しており
Developer Relations Team, LINE Corporation.
Developer Relationsチームの三木です。 2019年3月12日(火)〜15日(金)に開催された言語処理学会 第25回年次大会(NLP2019) にて、LINEはプラチナスポンサーを務めました。会期中は、スポンサーブース出展を行った他、LINEの開発者が対話システムに関する研究発表を行いました。本記事では、写真を中心にその模様をレポートします。 今回、LINEからはクラウドAIプラットフォームClovaの開発部門に所属する、自然言語処理・音声処理関連のエンジニアが参加しました。 スポンサーブースでは、本学会初日の12日にプレスリリースにて詳細を発表したばかりの「Clova Desk」を展示しました。「Clova Desk」は、LINEのAIアシスタント「Clova」を搭載したスマートディスプレイです。来場者の方には、3月19日の販売開始に先駆けて一足早く体験頂きました。 またプロダクトの展示だけではなく、LINE MUSICに存在する5100万曲以上の楽曲の検索システムの構築を例に、Clovaではどういった音声認識処理が行われているのか、ポスターを使って具体的に解
LINE Engineer
メリークリスマス !! LINE Advent Calendar 2018の最終日は、Clovaの自然言語理解システムの開発に携わっている佐藤敏紀(@overlast)が担当します。今年のクリスマスプレゼントは自分で自分に、超小型ジンバル付きカメラを買いました。いつかまた子供の頃の様にサンタさんからプレゼント貰いたいです。 はじめに: 今回のテーマについて 今回のテーマはタイトルにも含まれている、”人名の読み仮名候補の自動列挙”についてです。 このテーマがどんなものか具体例を挙げてご説明すると、以下の様な入力データに対して 入力データ サンプル1 出澤剛 サンプル2 佐藤敏紀 サンプル3 Timothy Donald Cook 以下の様に、人名の範囲で考えられる読み仮名を列挙した出力データを返すだけです。とてもシンプルですね。 出力データ サンプル1 イデサワタケシ, イデサワツヨシ, イデサワゴウ, イデザワタケシ, イデザワツヨシ, イデザワゴウ, デザワタケシ, デザワツヨシ, デザワ
LINEのData Labsに所属している佐藤敏紀(@overlast)です。この記事はLINE Advent Calendar 2017の23日目の記事です。 この記事では、スマートスピーカーで対処を求められる自然文クエリの言い換えがどれほど多様であるかを示し、「スマートスピーカーを実現するための自然言語処理の楽しさ」をお伝えしたいと思います。 はじめに みなさんはスマートスピーカーを家に置いていますか? 私は自宅のリビングに弊社が販売しているClova FriendsとClova WAVEを置いていますし、それ以外に、Google HomeとAmazon Echo Dotも設置しています。 ちょっと多すぎでしょうか (;^_^A これらのスマートスピーカーは、主に人間の言葉を聞いてその内容に基づいた動作をします。たとえばClova Friendsに「Clova!小町さんに電話して(クローバ コマチサンニデンワシテ)」と、電話をかける気持ちで声をかけると、Clova FriendsはLINEのIP電話機能を使って小町さんに電話をかけてくれます。 スマートスピーカーは、主に音声を使って