開発5センター
こんにちは、開発5センターの Zhu です。現在は LINE NEWS の SRE チームに所属しています。 この記事は、2023年3月末にサービス提供を終了したライブ配信サービス「LINE LIVE」において、今まで行ってきた施策の紹介や大規模サービスならではのクロージングに関わる話を連載するシリーズの2本目の記事です。今回の記事では、データベース上で Replication Delay によって起きていた問題と解決までの経緯やDB構成について、図を交えて紹介します。 背景 LINE LIVE では、大規模のアクセスに耐えるために DB(MySQL) へのアクセスは Read/Write で分離しています。つまり書き込みは MySQL のクラスター Source へ、読み込みは Replica から行う実装でした。よく使われている手法ですが、イメージの概要は下図の通りです。 DB に書き込み処理をしてコミットした際の大まかなフローは下記です。 バイナリログ (binlog) に書き出されます。次に、バイナリログダンプスレッドがバイナリログの
Data Scienceセンター ML Privacyチーム / AI開発室 TrustWorthy AIチーム
LINE Data Scienceセンター、ML Privacyチームのリュウと髙橋です。6月に世界トップレベルの国際会議、SIGMOD2022にて発表しました。 また、第43回先端的データベースとWeb技術動向講演会にて、SIGMOD2022国際会議報告を実施しました。 本ブログではその模様について報告いたします。 SIGMOD 2022について Association for Computing Machinery主催のSIGMOD2022 (ACM SIGMOD/PODS Conference on Management of Data)は、データベース・データ工学分野におけるトップカンファレンスです。VLDBやICDEと並ぶデータベース系三大会議として知られています。本年度は、6月12日〜17日にかけてアメリカのペンシルベニアでオンラインと兼ねてハイブリットの形で開催されました。LINEからは、私たちリュウセンペイおよび髙橋翼と、京都大学大学院情報学研究科 吉川正俊教授および曹洋特定准教授との共同研究の成果が採択され、発表の機会を頂きました。 (参考)プレスリリー