Developer Experience Development Team
はじめに こんにちは。ディベロッパーエクスペリエンスチームに所属している iOS エンジニアの freddi です。2023年5月にイタリアのトリノで開催された SwiftHeroes 2023 に登壇したので、登壇までの道のりや、海外カンファレンスの様子のレポートをお送りします。 SwiftHeroes とは SwiftHeroes は、毎年イタリアのトリノで開催される Apple プラットフォーム開発者のためのカンファレンスです。世界から様々な有名な Apple Platform に関わるエンジニアが登壇します。例えば、過去には、日本の著名な iOS エンジニアである 岸川克己 さんや Server-side Swift で有名な Tim Condon さん、今年は RxSwift のクリエイターである Shai Mishali さんや、Sourcery を始めとした多くの活動を行っている Krzysztof Zabłocki さんなどが登壇しました。 2020年
はじめに こんにちは、LINE スタンプメーカーでiOSアプリの開発をしているfreddiです。 LINE スタンプメーカーでは、Zeplinというツールを使ってデザイナーからの成果物をチーム間で共有しており、開発時でもデザインを反映させるために利用しています。Zeplinでは、開発者向けのツールの作成も容易にでき、Zeplin上の情報を簡単に開発者の手元に落とし込むことができます。その例の一つとして、Gettという会社がOpen Sourceで公開しているPrismというツールがあります。Prismでは色情報をZeplinから取得して、好きなフォーマットに変換することができます。 私のチームでは、人為ミスやレビューコストを削減するため、Prismで取得した情報を自作Python Scriptに渡し、Color Assetとコードを自動で生成しています。これにより、色情報を様々な構造・形式で利用することができ、ある程度のテストコード自動生成も行うことで安全性を担保しています。今回はPrismの紹介も含め私のチームの色の自動化について共有します。 記事中で利用したコード・ツールの検証バ
はじめに みなさん、こんにちは。LINE Fukuokaで新卒エンジニアとしてLINE Creators StudioのiOSクライアントを開発しているfreddi(@___freddi___)です。 2019年9月9日と9月10日(9月8日にワークショップ)にアメリカ・ニューヨークで開催されたtry! Swift NYC 2019で登壇しましたので、登壇者としての目線から見たレポートをお届けします。 try! Swift NYCについて try! Swiftは、東京・ニューヨーク・サンノゼ・バンガロール(インド)で開催されている、Swiftを扱うカンファレンスの中でも世界で最大級のカンファレンスです。各地域で年に1回行なわれており、SpeakerとしてAppleのエンジニアや、Open Sourceのコントリビューター、iOS Tech Leadなどを世界中から招待しています。 カンファレンスの内容もレベルが高く、かつバラエティ豊富で、iOSの話だけではなくサーバーサイドSwiftや、電子工作にSwiftを使った話などといった、とても興味深い内容がたくさんあります。 2020年のtr
はじめまして!LINE Fukuokaでインターン生としてiOSエンジニアをしています、秋勇紀(freddi)と申します。 LINE Advent Calendar 2018の9日目の記事として、Swiftのコンパイルの時間削減にチャレンジした話をします。どうぞよろしくお願いします! 本記事では、どのようなコードでSwiftの型チェックが遅くなるのか、そしてなぜなのか、を考えた時の話を書いています! 検証準備 実際の修正の流れを見る前に、Xcodeでのビルド時に型チェックにかかりすぎている部分を可視化してみましょう。 コード中の型チェックにかかる時間で警告を表示する 関数ごとに型チェックがかかる時間を警告として出すのは、XcodeのプロジェクトからBuild Settings -> Other Swift Flagsで以下のFlagを追加すれば可能になります。 -Xfrontend -warn-long-function-bodies=1000 次のFlagを設定すると、コードごとの型チェックで警告を表示することができます。 -Xfrontend -warn-long-expre