11月24日、LINE のフロントエンドコミュニティ UIT が主催するミートアップイベント「UIT Meetup vol. 14 『来年こそ使いたい! Schema 駆動 Web API』」を開催しました。この記事では、イベントの内容について振り返っていきます。
UIT とは?
UIT は、 LINE のメンバーが中心となって発足した、「User Interface × Technology」を掲げるコミュニティです。 LINE の東京オフィスのメンバーからはじまったコミュニティですが、現在では外部コミュニティの方々との Podcast での交流、福岡でのミートアップ開催や、その他のフロントエンドイベントとの共催など、LINE に限らない枠組みでフロントエンドコミュニティの活発化を目的として活動しています。
現在は UIT Meetup 以外にも、現在閲覧されている LINE Engineering Blog での記事の公開や、毎週発信を行う技術 Podcast「UIT INSIDE」にも取り組んでいます。
前回の UIT Meetup は「Front-end Tooling」(前回のセッションレポート)をテーマとするなど、フロントエンドの様々なテーマを取り上げています。過去の Meetup もぜひチェックしてください!
当日の様子
今回は、3 人の方にそれぞれが使う Schema 駆動Web API開発技術 について紹介していただきました。登壇者の皆様ありがとうございました! 今回からの取り組みとして、セッション単位で動画を切り出して公開しています。動画を一覧できるプレイリストも公開しているので、興味のあるセッションがあれば、ぜひ試聴してみてくだい。
アイスブレイク『なぜいまSchema駆動Web APIなのか』
今回は登壇者のセッションに入る前に、現在の Schema駆動Web API の状況について簡単に振り返りました。Schema駆動のWeb API技術が必要とされている事情や、代表的な技術について概要をお話ししました。
セッション 1『社内サービスのAPIにスキーマを導入したこれまでとこれから』
最初のセッションでは、LINEより萬治が、社内にIaaS/PaaSを提供するにあたってそれらのサービスAPIにOpenAPI schemaを導入した目的、実現してきたこと、これから実現したいことについて紹介しました。
schemaに違反しているリクエストも専用ラベルをつけてカウントしてるのすごい。なるほど。 #uit_meetup
— tomoam (@tomoam_mat) November 24, 2021
セッション 2『ダイニーにおける本番 Hasura 運用』
次のセッションでは、dinii社の唐澤さんにご登壇いただき、GraphQLベースのミドルウェアHasuraについて、どういったプロダクト・組織において採用するべきか、採用すると何が起きるか、といったお話をしていただきました。
Hasuraセルフホスティングできるのは知らなかった。OSSとしてのHasuraめっちゃ良いですね#UIT_MEETUP
— きょん/kyong (@kyongshiii06) November 24, 2021
セッション 3『プロダクション環境におけるgRPC-Webの有効性と苦悩』
最後はLINEより栗原が、LIVEBUYにおけるgRPC-Webの活用事例をお話ししました。gRPC-Webの良い点だけでなく、現場を苦悩させた出来事についても紹介しました。
なんて素敵なChrome Extension。公開してもらえないかしら #uit_meetup
— tomoam (@tomoam_mat) November 24, 2021
Q&Aフリートーク
また、イベントの最後には登壇者の 3 人を交えて、参加者の方からの質問に答えたり、Web API開発技術 についてフリートークで色々と深掘りしてお聞きしました。それぞれの技術の優位性と課題、開発において工夫している点など、実践的な情報交換ができたと思います。
終わりに
これまでの UIT Meetup とは少し毛色を変えて、バックエンドエンジニアの方にも興味を持っていただけるテーマだったと思います。Web APIのインタフェースはフロントエンド・バックエンドだけでなく、バックエンドサービス間のコミュニケーションでも重要な分野となっています。今回のMeetupが皆様のWeb API開発の一助になれば幸いです。
今回の Meetup の内容は UIT の YouTube チャンネルにアーカイブとして残されています。見逃した方もぜひ視聴してみてください。