7 月 7 日、LINE のフロントエンドコミュニティ UIT が主催するミートアップイベント UIT Meetup vol. 13『知っておきたい Front-end Tooling の今』を開催しました。この記事では、イベントの内容について振り返っていきます。
UIT とは?
UIT は、 LINE のメンバーが中心となって発足した、「User Interface × Technology」を掲げるコミュニティです。 LINE の東京オフィスのメンバーからはじまったコミュニティですが、現在では外部コミュニティの方々との Podcast での交流、福岡でのミートアップ開催や、その他のフロントエンドイベントとの共催など、LINE に限らない枠組みでフロントエンドコミュニティの活発化を目的として活動しています。
現在は UIT Meetup 以外にも、現在閲覧されている LINE Engineering Blog での記事の公開や、毎週発信を行う技術 Podcast「UIT INSIDE」にも取り組んでいます。
前回の UIT Meetup は「リニューアル戦略発表会」(前回のセッションレポート)をテーマとするなど、フロントエンドの様々なテーマを取り上げています。過去の Meetup もぜひチェックしてください!
当日の様子
今回は、3 人の方にそれぞれが使う Front-end Tooling について紹介していただきました。登壇者の皆様ありがとうございました!
アイスブレイク『おさらい Front-end Tooling』
今回は登壇者のセッションに入る前に、現在の Front-end Tooling の状況について簡単に振り返りました。俯瞰して見ると、それぞれのライブラリがお互いに影響しあっている様子がわかります。
セッション 1『15 分でわかった気になる Vite』
LINE Growth Technology より慶島が、次世代の Front-end Tooling である Vite について、dependency 解決の仕組みや Vite 独自の機能について紹介しました。
セッション 2『JS モジュールの歴史と Snowpack』
LINE より三好が、Vite と同じく新しい開発環境を提供する Snowpack と、Snowpack の登場に大きく関わっている ES Modules について紹介しました。
セッション 3『ツールの成長の歴史とこれから求められるもの』
最後は Webpack のコアコミッターでもあるゲストの hiroppy さんにご登壇いただきました。これまでの Front-end Tooling での出来事や、新しく登場したライブラリに対して Webpack が今後目指す方向性などについて紹介されました。
また、イベントの最後には登壇者の 3 人を交えて Front-end Tooling について議論しました。新しい Front-end Tooling は既存のものにどのような影響を与えるのか? 私たちが解決したい現状の開発環境の問題とは何なのか? といった話題が登場し、幅広い議論になりました。
高レイヤーを触ってるだけでなんとかなるフェーズはいつまでも続かないので結局NextとかNuxtがどう抽象化しているかを知らなきゃいけない時は来るし、どれだけ時代が進んだとしてもwebpack筋的なものが必要になるとは思う #uit_meetup
— うしろのこ (@ushiro_noko) July 7, 2021
将来どういうツールを使っていくか検討する上で参考になった2時間でした。みなさんお疲れさまでした&ありがとうございました! #uit_meetup
— もりてつ@NO BASS, NO LIFE. (@m_n_t_p) July 7, 2021
各toolの思想や今後の方針が体系的に知れるセッションでとても面白かった #uit_meetup
— えんぴつ (@empitsu88) July 7, 2021
終わりに
これまでの UIT Meetup と比べて少しニッチなテーマでしたが、その分それぞれのライブラリについて深く知ることができました。個人的には、Vite と Snowpack という 2 つのライブラリの違いについて追求できた点もうれしいポイントでした。
今回の Meetup の内容は UIT の YouTube チャンネルにアーカイブとして残されています。見逃した方もぜひ視聴してみてください。