LINE SDK開発チームのWei Wangです。昨年のLINE DEVELOPER DAY 2018において、私たちは新しいLINE SDK for iOSとLINE SDK for Androidをオープンソースとしてリリースしました。このSDKは、LINEログインといくつかのAPIをアプリに組み込む機能を提供することで、それぞれのアプリに合わせた魅力的なユーザーエクスペリエンスを作ることをお手伝いします。 リリースを終えたのち、私たちは、アプリ開発者に加えて、より多くのモバイルゲーム開発者もサポートする必要があることに気づきました。ゲームは、App StoreとGoogle Playのアプリの50%以上を占めており、圧倒的な収益を生み出しています。だからこそ、私たちはもうひとつの重要なプラットフォームである、Unity向けのLINE SDKを開発することを決断しました。LINE SDK for Unityは、ゲーム開発者が次の革新的なゲームタイトルを開発するうえでLINE SDKをより簡単に使えるように設計されました。 この記事では、既存のSDK for Unityをラップするた
LINE Engineering Blog official account
この記事はLINE Advent Calendar 2016の16記事目です。 こんにちは、LINEエンジニアの愛甲健二です。所属は「セキュリティ室」の「Application Security Team」というところで、主にリリース前のGames/Appsの診断を行っている、いわゆる一般的なセキュリティエンジニアです。今日はUnityに関するセキュリティ視点の入門記事を書きたいと思います。 はじめに そもそも「Games/Appsのセキュリティ診断って具体的に何をするのか」という話ですが、基本的にはアプリの解析と、通信プロコトルの解析/診断をメインに行います。 アプリの解析にはいくつかのツールを使うのですが、まず.dexを分析するためにJava Decompilerを使います。有名なものにJD-GUIがあります。ただ、デコンパイルに失敗するメソッドがあったりするので、そのときはsmali(AndroidのJavaVM実装)を直接読みます(smali)。smaliはApktoolを使って.apkを展開するとファイルが作成されます。コード分析においてはJava、ARM、そしてIL(Int