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【LINE DEVELOPER DAY 2019】セッションの見どころとスライドの一部をご紹介します

11月20日(水) ・21(木) の2日間に渡り、グランドニッコー東京 台場にて開催する「LINE DEVELOPER DAY 2019」。今年は40分のセッションが約70あります!今回はその中から6つのセッションについて、スピーカーに直接インタビューしてみました。見どころとなるスライドも事前にご紹介しちゃいますのでチェックしてくださいね!

LINE DEVELOPER DAY 2019の参加費用は無料!ただし事前登録が必要ですので、11月14日(月)までに公式サイト内の[REGISTER]からお申し込みをお願いいたします。

LINE DEVELOPER DAY 2019 公式サイト:https://linedevday.linecorp.com/jp/2019/
イベントの概要はこちら

The Art of Smart Channel / 渡邉 直樹】

――セッションの内容を教えてください。
私からは、Smart Channelについてお話をさせていただきます。
Smart Channelは、トークリストの一番上にpersonalizeされたコンテンツが表示されるサービスです。非常にシンプルな見た目とは裏腹に、内部では複雑なPersonalizeのロジックやシステムを構築しています。本セッションではSmart Channelのコンセプトから実現方法、どんな所を工夫しているかなどをServerSideのエンジニアの目線でご紹介します。

――特に伝えたいポイントは何ですか?
Smart Channel は皆さん一人一人にPersonalizeされた情報をお届けしています。おそらく一度は目にしたことがあるであろうSmart Channelが、どのように皆さんに情報を届けているか知っていただきたいと思っています。また、私達がどんな想いでこのサービスを作っているかもお話しできればと思います。そしてぜひ皆さんに使っていただくことで学習させて、それぞれのSmart Channelに育てていただけると嬉しいです。

――どんな人にとって参考になると思いますか?
Smart Channelを見たことがあり、一度でも気になったことがある方であれば、お楽しみいただけると思います。技術カンファレンスですので、エンジニアの方が多いかと思いますが、特にRecommendを作っている方に聞いていただけると、よりお楽しみいただけると思います。

今回Smart Channelに関連するセッションが複数あって、それぞれ職務が違うメンバーが発表をします。私以外のセッションも聞いていただけると、このサービスだけでなく「LINEでは開発がどのように行われているか」も感じ取れると思います。

――他のセッションで気になるものを教えてください。
聞きたいものが一杯あって絞りきれないのですが、LINEからの発表でいうと、中村さんのLINTの話は楽しみです。あと、大森さんの15年熟成されたBlogの話はすごく気になっています!今回ゲストSessionも沢山あって、徳丸さんのセキュリティの話Martin Gontovnikasさんのアイデンティティの話はぜひ拝聴したいなと思っています。

コミュニケーションアプリ「LINE」の機能改善を支えるデータサイエンス/ 高口 太朗】

――セッションの内容を教えてください。
私のセッションでは、コミュニケーションアプリ「LINE」の機能改善におけるデータサイエンスが果たす役割について、複数の具体的な事例をもとにお話しします。LINE でのデータサイエンスプロジェクトの進め方、長年多くのユーザーに使い続けていただいているアプリであるがゆえの分析の難しさ、そしてデータサイエンティストの効率的な業務を可能にする充実した社内分析環境についてご紹介します。

――特に伝えたいポイントは何ですか?
ユーザー規模の大きさ、膨大なデータ量、グローバルに展開するサービスの意思決定など、LINE ならではのデータ分析の側面についてお伝えしたいです。

――どんな人にとって参考になると思いますか?
まずは、データ分析を業務とするデータサイエンティスト・アナリストの皆さんに、LINE での取り組みがご参考になればと思います。そして、より広くデータ分析者を同僚にもつエンジニアの方々に、「社内の分析チームもこういうことを考えて業務を進めているのかも」とイメージを持ってもらえたら嬉しいです。

――他のセッションで気になるものを教えてください。
ゲストスピーカーでは、学生時代から著書を拝読していた甘利俊一先生のご講演をとても楽しみにしています。また、深津貴之さんによる、データに基づくユーザー体験のデザインについてのご講演は、私自身の業務内容に直接活かせそうでぜひ拝聴したいです。

社内からの発表では、クールで機能的なフロントエンドデザインを多数生み出している岡崎晶彦さんの講演が楽しみです。開発プロジェクトをプロダクトマネージャーの視点から語る朝井大介さんの講演も、今年のLINE DEELOPER DAYならではの企画で必見だと思います!

Journey of Feature Flag development in LINE Android / 玉木 英嗣】

――セッションの内容を教えてください。
LINEのAndroidアプリの開発チームで採用している「FeatureFlag」と呼ばれるものを使用した開発フローについて紹介を行います。一般的に使用される「FeatureBranch」が、なぜ私達のチームにフィットしないのか?そこには大規模な開発チームであるLINEのAndroidアプリの開発チームだからこその理由があります。FeatureFlagシステムの紹介、FeatureFlagがどのように私達のコードベースに適用されてきたのか、そしてこのシステムをOSSとして公開するまでの経緯についてお話します。

――特に伝えたいポイントは何ですか?
大規模な開発での苦悩点と、その解決策ですね。

――どんな人にとって参考になると思いますか?
大規模な開発でのTipsに興味がある方、それと、長生きしたFeatureBranchのコンフリクトに悩まされている方に参考にしていただけると思います。

――他のセッションで気になるものを教えてください。
中村俊介さんの『LINT (LINE Improvement for Next Ten years)』を聞きたいです。膨大なメッセージをさばくための“LINEの基幹”ともいえるシステムにメスを入れる、というチャレンジに興味があります。

"LINE-like" Product Management of Smart Channel / 朝井 大介】

――セッションの内容を教えてください。
トークリストの最上部に、ユーザーにパーソナライズされた情報を提供する"Smart Channel"に関するセッションです。私からは、エンジニア、データサイエンティスト、デザイナー、リサーチャーなどが一丸となって、いかにこのSmart Channelを作り上げたかということについて、プロダクトマネジメント観点でお話します。

――特に伝えたいポイントは何ですか?
Smart Channelは、非常に多くの人が目にする・利用する、影響規模の大きいサービスである一方で、常に挑戦的かつ非常にスピーディーに進行している、LINEらしいプロジェクトだと自負しています。このセッションを通じて、LINEでのものづくりがどのような形で進むのか、その一端を感じ取っていただければと思っています。

――どんな人にとって参考になると思いますか?
他サービスのプロダクトマネージャーはもちろん興味をもっていただけると思いますが、エンジニアの皆さんも、LINEではどういうものづくりがされるかを感じ取っていただけると思います。

――他のセッションで気になるものを教えてください。
同じプロダクトマネジメント観点で、けんすうさんの"ユーザーとともに創るサービス"は気になります。私も知りたいw

また、サービスを成長させる観点だと、高口さんの“コミュニケーションアプリ「LINE」の機能改善を支えるデータサイエンス”は気になりますね。そして、ものづくり観点だと、Christopher Rogersさんの"iOS版LINEの成長"は聞きたいです。

Building a smart recommender system across LINE services / 並川 淳】

――セッションの内容を教えてください。
前述のSmart Channelというサービスのために、我々はサービス横断で動く推薦システムを開発しましたので、その話をしたいと思っています。

どこまで既存の各サービスの最適化システムを利用して、どのような機能を新規開発したのかを、主に機械学習の観点から説明します。また、システムを改善するためのデータ分析環境やoffline test環境、A/B testによる改善の例なども紹介したいと思います。

――特に伝えたいポイントは何ですか?
大規模なオンライン機械学習における並列化について、ですね。特にParameter serverに興味があるならぜひ!

――どんな人にとって参考になると思いますか?
機械学習や推薦システムについて興味がある人に聞いてほしいです。特別な専門知識は必要ありません。
あと、「全部ゼロから作り直したいけど、実際はすでにあるものを活用しつつ成果出すしかないよね」という大人の事情が分かる人にも参考になると思います。

――他のセッションで気になるものを教えてください。
甘利俊一先生のセッションを聞きたいです。
ニューラルネットの先駆者であられる甘利先生が、新しい理論の構想やこれからのAIについて語ってくれるというのですから、楽しみです!

What's New in LINE Front-end Framework / 清水 大輔】

――セッションの内容を教えてください。
LINEのトークルーム内で動作するウェブアプリの実装を可能にするプラットフォームである LINE Front-end Framework (LIFF) についての話をします。10月にリリースされたLIFF v2 で提供される新たな機能を中心に、サンプルコードやデモを交えながらLIFF v2 の新たな価値について説明します。また、LIFFを使った新たなサービスの可能性や LIFF の今後のロードマップについても紹介します。

――特に伝えたいポイントは何ですか?
LIFFは容易に開発、導入が可能であることを知っていただきたいです。
また、LIFF v2 を使うことで LIFF Application を使って新たなサービスのユースケースの提供に繋がることもお伝えできればと思います。

――どんな人にとって参考になると思いますか?
フロントエンドエンジニアやPM、Plannerの方に参考になると思います。

――他のセッションで気になるものを教えてください。
聞きたいセッションは“LINT”、“コミュニケーションアプリ「LINE」の機能改善を支えるデータサイエンス”、“XXE、SSRF、安全でないデシリアライゼーション入門”、“iOS版LINEの成長”です。
自分の登壇の裏なので残念ながら聞けないのですが、“Project Management& Agile全社横断組織の戦略と事例”も興味があります!

以上となります。

「LINE DEVELOPER DAY 2019」は無料でご参加可能。当日はお土産などもご用意しています!応募締切は11月14日(月)です。公式サイト内の[REGISTER]からお申し込みください。

公式サイト:https://linedevday.linecorp.com/jp/2019/