こんにちは!LINEでTech PRをしている櫛井です。
このLINE Engineering Blogも私が担当しているのですが、今回は新設された Developer Relations Team についてご紹介したいと思います。
何を目的としたチームなのか
端的に表現しますと「LINEが提供するAPIやSDKを使ってわくわくするサービスを作ってもらいたい」「LINEはエンジニアが働く環境としてめっちゃ面白いから知ってほしい!」「更に拡大解釈でよくしていきたいのでエンジニアが困っていることは何でもやります!」という部署です。
ちょっとお堅い言い方だと「社内・社外へ向けて技術的な観点から啓蒙活動を行い、LINEのエンジニア文化やコミュニティ、エコシステムをよりよいものにしていくこと」を目的としています。チームメンバーはEvangelist、Advocate、開発者向けマーケティング、広報、人事など様々なバックグラウンドを持つ個性的なメンバーが集う社内でも稀有なチームとなっています。
もうちょっと真面目に例をあげていきます。
社外に向けては
- LINEの技術に興味を持ってもらう
- LINEの技術を詳しく知ってもらう
- LINEの技術を利用した開発の支援を行う
- LINEで働くチャンスを得る機会を作る
社内に向けては
- LINEの技術を深く知る機会や場を作る
- LINEのエンジニアとして社内外で広く活躍するためのサポートを行う
- エンジニアとして働く環境をよりよくする
- 魅力的な文化を創り・広める
といったことを行います。
同僚エンジニアやチームメンバーとで「どうしたらLINEの技術的な魅力をより伝えることが出来るか」を日々ディスカッションしています。
具体的に何をするのか
なんとなく言いたいことは伝わったはずですので、何をするのか説明させてください。わかりやすいよう、先ほど挙げた項目についてそれぞれ補完していきます。
「LINEの技術に興味を持ってもらう」「LINEの技術を詳しく知ってもらう」
今までも活動としては行ってきましたが、より力を入れていきます。具体的にはこのような活動を行っていきます。
- 技術イベントの自社開催
- 外部技術イベントへの協賛、登壇
- エンジニアコミュニティ、エコシステムのサポート
- LINE Engineering Blog、SNS、外部コンテンツなどを用いたオンラインでの情報発信
「LINEの技術を利用した開発の支援を行う」
LINEが提供しているAPIなどを外部のデベロッパーの皆さんに使ってもらうことを強化していきます。
- デベロッパー向けサイト LINE Developers の改善、運営
- LINEの各種API技術に精通しブログや勉強会などで積極的に活動する方を認定する「LINE API Expert」の制定
- LINE BOT AWARDS などLINEのAPIを利用したイベント開催
これらの活動を行っていくことで「LINEで働くチャンスを得る機会」を作っていけたらと思っています。手前味噌ですが、エンジニアのサポートをするための人材も層が厚くなってきているので大変よい環境になっています。
LINEの技術的な情報発信
主にデベロッパーへ向けた情報を発信しています。ちょうどよい機会なので宣伝させてください。
- SNS
日々細かなものも含めてお届けしていますので是非フォロー&いいね!をお願いします!
- Twitter: @LINE_DEV
- Facebook: LINE Engineering
- Blog
LINEのエンジニアによる技術的な内容、イベントでの登壇や執筆情報など幅広く公開しています。年末のアドベントカレンダーも好評です。
- LINE Engineering Blog
- connpass
Meetup や Bootcampなどのイベント参加はここから!
- LINE Developer Meetup - connpass
- Slideshare
勉強会やイベントなどでの発表資料を公開しています。
- https://www.slideshare.net/linecorp
- Youtube
主にLINE DEVELOPER DAY での登壇動画を公開しています。
- https://www.youtube.com/c/LINEDEV
- LINE公式アカウント
LINEが提供しているAPIなど、LINEプラットフォームの最新情報をお届けしているLINE公式アカウントです。以下のQRコードを読み取るか、[友だち追加]ボタンをタップしてアカウントを追加してください!
開催している技術イベント
イベントは定期的に行っているもの、年に一度のものなど色々と開催しています。
- LINE Developer Meetup
LINEのエンジニアが登壇し「LINE社内ではこんな技術を使っています」ということをお伝えしていくイベントです。現在は東京・京都・福岡で開催しています。技術的なトーク&懇親会の二部構成で、LINEのエンジニアとリラックスした雰囲気で話せる機会です。
- LINE Developer Meetup - connpass
- LINE Developer Bootcamp
初級者の方々を対象とした全員参加型のハンズオンセミナーで、各自ノートPCをお持ちいただいて開発を実際におこなっていくタイプの勉強会です。コンテンツはあらかじめ準備されており、LINEの社員が各ステップを解説しながら進めていきます。定期的に開催しておりますので、ご興味あれば是非ご参加ください。LINE Developer Meetupと同じところで募集しています。
- LINE Developer Meetup - connpass
- Gov Hack
Code for Japanの協力を受け、株式会社Hack Camp主催で開発コミュニティと自治体が一体となって地域課題を、チャットボットなどLINEが提供する仕組みを利用して解決するハッカソンイベントを開催しています。
- GovHack
- LINE DEVELOPER DAY
年に一度、秋に開催しているカンファレンスで約1000人のエンジニアの皆さんにご参加いただいているイベントです。LINEが取り組んでいる技術、開発中のプロダクトなどについて発表しており資料や動画なども全て公開しています。
- LINE DEVELOPER DAY 2017
イベント当日はトークセッション以外にも、今後発売予定のプロダクトの展示や提供しているプロダクトの実験的な利用方法などを会場で体験いただいたりしています。
- LINE BOT AWARDS
LINE Messaging APIの公開と同時に発表し、2016年に開催したLINE BOT AWARDSですが、ClovaのSDK公開にあわせて第2回の企画を進めています。よりエキサイティングなイベントになる予定ですので、BOT開発スキルを磨きつつ、ご期待ください。
- LINE BOT AWARDS
- ISUCON
お題となるWebサービスを決められたレギュレーションの中で限界まで高速化を図るチューニングバトル、それがISUCONです。これまでに7回開催しており、直近のISUCON7では1000名を超える参加者が集まる人気イベントとなっています。
- ISUCON公式Blog
2017年に協賛した技術イベント
LINEでは、日本国内外問わず様々な技術コミュニティや団体からの登壇依頼にできる限りお応えするとともに、イベントに対してスポンサー活動を行っています。スポンサーのアプローチとしては純粋な金銭でのサポート、運営・企画の支援、会場提供など様々な形があります。ここでは、2017年にスポンサーした技術イベントをご紹介します。
- 年間を通した支援
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
いくつか特徴的だったスポンサー内容をご紹介します。
JJUG CCC 2017 Spring では、寿司スポンサーとして懇親会に参加いたしまして「黒・白・赤で構成されている鉄火巻は Java のキャラクターである Duke にソックリである!」と鉄火巻を多めにご用意いたしました。お寿司は美味しいですね。
JJUG CCC 2017 Spring 登壇&協賛レポート : LINE Engineering Blog
try!Swift Tokyo 2017 では、コーヒーとオレンジジュースを提供するブースを準備しました。スリーブの裏にサリーが隠れていたら大当たり!スマホアプリ開発エンジニア必携のモバイルバッテリーをプレゼントする企画も開催しました。
try! Swift Tokyo 2017 協賛&登壇レポート : LINE Engineering Blog
人工知能学会全国大会ではAIアシスタント Clova のイメージ映像を流し、LINEのキャラクターが入ったどら焼きをご用意しました。
2017年度 人工知能学会全国大会 協賛レポート : LINE Engineering Blog
社内に向けた取り組み
LINEのエンジニアは東京・京都・福岡を合計し600名を超える規模になっており、部署を超えた技術情報の共有や交流が必要不可欠になってきています。イベントの参加レポートなどは随時おこなわれていますが、ここでは定期的に開催しているものなどをご紹介します。
- ハッカソン
何かお題を設定し、1〜2週間など期間を設定して行うスタイルでのハッカソンを開催しています。
こちらはMicrosoft Cognitive ServicesのAPIを使ってLINE BOTを開発してみよう、というものです。
社内ハッカソン「LINE BOT meets Microsoft Cognitive Services」を開催しました : LINE Engineering Blog
次に紹介するのは IoT ハッカソンです。「電子工作をしたことのないエンジニアが作品を作り上げる」をテーマに経験者が説明会を行い、必要なパーツを用意し、最後に作品を発表してもらうという形で1ヶ月ほどかけて開催しました。もくもく会も実施され、経験者によるサポートが行われました。
発表会の様子。「raspberry pi zero W・Wi-SUN受信機を使って、スマートメーターから家全体のリアルタイム消費電力値を取得し表示する」という作品です。他にもLINE BOTを組み合わせて色々な作品が発表されました。
- DevWeek Global Workshop
日本・韓国・台湾・中国・インドネシア・タイ・ベトナム等に点在しているLINEの開発拠点から集まり大規模なワークショップ 「2017 DevWeek Global Workshop」を行いました。韓国ソウルにて3日間に渡り開催しました。
2017 DevWeek Global Workshop 参加レポート : LINE Engineering Blog
他にも、イベント開催だけではなく人事チームと協力しながら新たな制度を作るなど「エンジニアにとってより働きやすい環境」「刺激を受けられる環境」になるよう活動を行っています。
終わりに
エンジニア向けの情報提供や啓蒙活動を積極的に行いつつ、2018年もさらに多くの技術コミュニティ、技術イベントに関わり、登壇や協賛などの支援を行う予定です。これまでLINEが支援してきたものには、LINEのエンジニアが個人的に運営に関わっているものに対して協賛することになったという経緯のものも多く含まれています。LINEが使っている技術に近いものなど、今後も積極的に協賛していく予定です。「イベント開催やコミュニティ運営にあたりLINEの支援を受けたい」という場合は、Twitter: @LINE_DEV 宛までお気軽にお問い合わせください。DMはどなたからでも受け取れるようになっております。
これまでの活動をより強化するだけでなく、2018年はいくつかの新しい取り組みを展開していく予定です。例えば、「LINE API Expert のように、LINE関連の技術に精通したエンジニアを認定するプログラムをはじめたり、Developer Centerにオンラインコミュニティの機能を追加しようと計画しています。いずれも、開発者個人や技術コミュニティに寄り添い、伴走することで、多くのユーザーやサービスを抱えるプラットフォーマーであるLINEが独りよがりになることなく、LINEを中心としたエコシステムをみなさんと一緒に創り出すことを目指しています。今後もより多くのデベロッパーの皆さんにLINEの技術的な取り組みを知ってもらい、わくわくするエンジニアライフを過ごしていただけるよう、さまざまなアプローチで関わっていけたらと思います。