こんにちは。LINEでテクニカルエバンジェリストとしてLINEのAPIを利用したデベロッパーのビジネスの成功をお手伝いさせていただいている立花です。
デジットハッカソン2019令和に協賛し、LINE Thingsチームのメンバーが参加いたしましたので、レポートをお届けします。
LINE Thingsとは
LINE Thingsは、家電や電子機器といった身の回りのモノをLINEアプリにつなげることで、モノと人とのコミュニケーションを実現し、モノからはじまる新しい出会い・新しい価値をつくりだすプラットフォームです。
LINEアプリを使うことで、Bluetooth LEが搭載されたデバイスをより多くのユーザーに届ける機会が生まれるだけでなく、LINEが提供するMessaging APIなどを組み合わせることで、新しいサービスを創出することが可能になります。
詳しくお知りになりたい方は以下の記事をご覧下さい。
- 公式ドキュメント
- LINE Things Developer Trial ハンズオン
- LINE Things 自動通信機能 ハンズオン
- LINE Thingsでバイクの盗難防止装置作ってみた
- LINE Thingsハッカソン@大阪レポート
デジットハッカソンとは
デジットハッカソンは、「電子工作で未来をハックせよ!」をテーマに2018年から開催されているハッカソンです。昨年もスポンサーとして参加し、たくさんの面白い作品のスピード感あふれる創出をワクワクしながら見させて頂きました。
昨年はまだLINE Thingsは公開されておらず少人数での参加でしたが、今年はLINE Thingsが公開されたこともあり、実際にLINE Thingsを開発しているメンバーと共に参加しました。
運営は他イベント等でもお世話になっているCode for Osakaさんですね。
Special event
デジットハッカソンは、土日を利用したアイデアソン&チームビルディングの前半と、数週後に実施される発表会の後半に別れての開催でしたが、前半の前にSpecial EventとしてLINE Thingsのハンズオンを開催させていただきました。会場はいつもお世話になっているサイボウズさんです。
LINE Thingsの新機能である自動通信のハンズオンを開催させていただきました。資料はこちらになります。
後半にはゲストとしてAIDORアクセラレーションから山中様にお越しいただき、AIDORについてのご説明を頂きました。
- IoT・ロボットテクノロジーを活用したビジネスで、起業をめざしている方
- 社内でIoT・ロボットテクノロジーを活用したサービスの新規事業立ち上げをめざしている方
を対象としたアクセラレーションプログラムとなっており、非常に手厚い支援を受けることが出来ますので、今回開発したプロトタイプで起業を目指す方には強力なプログラムとなるのではないでしょうか。
Day1&2
Day1はスポンサーからの技術紹介、アイデアソン、チームビルディングとなります。LINEから発表させていただいた資料は以下になります。
おかげさまで多くのチームがLINEをプラットフォームとして検討して下さるとのことでしたので、用意はしていなかったのですがハンズオンを開始することになりました。30人ほどの参加者の方にハンズオンでLINE Thingsを体験して頂き、非常に好評でした。資料はこちらです。
Day3
待ちに待ったFinalです。我々も参加者の方からのご質問を東京からリモートでサポートさせていただきながら、楽しみにしておりました。多く独創性のある素晴らしい作品が展示され、大変な賑わいでした。
全てをご紹介したいのですが文字数に限りもありますので、LINE Thingsをご利用頂いたサービスをご紹介させていただきます。
レスポンスマスク、ココロボタン
声が出しにくい時、マスクに搭載したスピーカーからあらかじめ設定しておいた音声を流せるマスクです。音声の変更にLINE Thingsをご利用頂きました。
ねこまち(ネコと車の暮らす街)
猫がボンネットの中に入ったままエンジンをかけてしまう事故を防ぐための画像認識+車のライト点灯の仕組みと、地域猫とのコミュニケーションを実現する仕組みを組み合わせたサービスです。
猫の首輪にLINE Thingsが搭載されており、近くにいる猫を検知するとLINEに通知、コミュニケーションと共に地域猫のデータを可視化できます。
未来ゴミ箱
いつまで経ってもなくならないゴミ問題。自走するゴミ箱で解決を目指します。GPSや近接センサーの他LINE Payでの決済にも対応しており、維持費を自分で稼いでくれる機能も実装されていました。
ゴミのない公園を目指して IoTごみ箱
こちらも同じくゴミ問題がテーマですが、アプローチが違います。合図を認識して自走するほか、LINE Thingsを通じてスマホからラジコンのように操作して自分のところへ呼び寄せることが出来たり、ゴミを捨てた量で競うランキングも実装されていました。
デジたま
卵を温めたり、刺激を与えたりして卵を孵すサービスです。ハード側は実装していただいたのですが、あと少しのところで時間が足りず、デモには至らなかったようです。非常にLINEとは相性が良いサービスだと思いますので是非完成版を見てみたいですね。
ブロック落としゲーム
見た目は段ボールですが、十字キー、ボタン共にしっかりと動作し遊べるゲームになっていました。LINE Thingsを利用して邪魔が出来るような機能を開発頂いていましたが、デモにはあと少しのところだったようです。面白いユースケースですね。
その他
他にもLINE Messaging APIを利用した対話できる植物、だんグラとUnityを利用したサービスにNativeアプリ用のLINE SDKをご利用頂いたチームもありました。ご利用頂き本当にありがとうございます。
LINE賞
どの作品もLINE Thingsを有効活用されており非常に悩んだのですが、LINE賞は「ねこまち」チームの皆さんとさせていただきました!課題に対してのアプローチや、新機能の自動通信までご活用頂いた完成度を評価させていただきました。おめでとうございます!
まとめ
まずは長期間に渡り開発を行ってくださった皆様、お疲れ様でした。我々にとっても大変よい刺激になりました。
プラットフォームとしてLINE Thingsをご利用頂いた作品も多く、我々としても作ってきたものを実際にご利用、そしてフィードバックも頂き貴重なイベントとなりました。
また、IoTをテーマとしたハッカソンの場合は技術提供、作業場所、パーツの調達など多くの関係者の皆様のご協力無くしてはここまでのアウトプットが出ることはないと思います。運営のCode for OSAKAさん他、関わって来られた全ての方に感謝を申し上げると共に、来年も継続しての開催を願ってやみません。
本イベントで開発された作品のうちのいくつかは、7/20(土)、7/21(日)に行われるメイカーズバザール大阪2019にて展示が予定されております。
LINE Developer Group Kansai発足のお知らせ
大阪にてLINE Developer Group Kansaiが発足され、第一回勉強会が6/22(土)に開催されました。講師はAPI Expertの加川澄廣さん、サポートは同じくAPI Expertの金谷拓哉さん、高馬 宏典(がおまる)さんの超豪華メンバーです。
第二回は7/11(木)、さくらインターネット様にてLIFF(LINE Front-end Framework)をテーマにした勉強会が開催されますので是非ご参加下さい。
今後も短いスパンでClova、LINE Pay等の勉強会の開催が予告されています。LINEが公開しているAPIに興味のある方は是非ConnpassやFacebookグループにご登録下さい。
また、LINE Thingsを実際の製品に組み込みたいと考えておられる方は以下のフォームからお問い合わせ頂く必要がございます。是非お気軽にご相談下さい。