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LINE全社の技術戦略の要である開発プロセスの改善を担うチームを紹介します

LINEの開発組織のそれぞれの部門やプロジェクトについて、その役割や体制、技術スタック、今後の課題やロードマップなどを具体的に紹介していく「Team & Project」シリーズ。 今回は、LINEグループの開発組織全体に適用する開発ガイドライン策定と展開を担当しているDev Process Innovationチームを紹介します。

今回はDev Process Innovationチームのマネージャーである竹内祐介と、鉄林陽介の二人に話を聞きました。

―― まず、自己紹介をお願いします

竹内 : 2016年10月にLINEに入社し、以降は主にLINEモバイルのサービス開発およびセキュリティのLeadや、SoftBank様と協業してLINEMOサービス事業の立ち上げを担当していました。現在は2022年1月にDev Process Innovation Teamの前身となるチームにJOINして本チームの立ち上げとマネジメントを担当しています。

鉄林 : Dev Process Innovation Teamで開発ガイドラインやレギュレーションの改訂プロセスの改善やコンプライアンスチェック活動の支援等をしています。

―― みなさんがLINEに入った理由を教えてください

竹内 : 独立系のSIerで働いていて、全社技術部門の組織マネジメントや金融系システム開発のITアーキテクト/プロジェクトマネージャーなどを務めていました。転職しようと思ったキッカケは、「事業会社側で本当に良いと思えるサービスを作って、世に出す仕事がしてみたい」と思ったことです。その部分で、LINEの新しいことへのチャレンジとその多さが、特に魅力的でした。

鉄林 : LINEに入社するまではIT関連企業の経営、外資コンサル、事業会社でのIT部門の運営など様々なIT関連の仕事をしてきました。面接時に感じた担当者のとても熱い会社への思いと、スピード感、エンジニアの技術力の高さ、組織横断で様々な事にチャレンジするという仕事内容に自分の経験が活かせそうだと思い、入社を決めました。

―― LINEで働くやりがいを教えてください

竹内 : グローバルを含めたLINEグループ全体の開発競争力に影響を与える仕事であるという点が大きいです。LINEの開発組織の方と協力しながら施策を推進していくことになりますが、LINEのエンジニアは「本当に良いものを作りたい」というマインドを共有しているので、組織が違っても同じ目標に向かって仕事がしやすいと感じます。

本気であれば仕事の範囲をどこまでも広げられる点。任せられるとおもった人には、どんどん任される裁量の大きさも魅力です。私はLINEモバイルでは元々開発のPMでしたが、いつのまにか事業戦略・企画・オペレーション…と、どんどん任せていただける範囲が増えて最終的には経営に関わるようになりました。

今回紹介する組織はLINEグループ全体の技術戦略を担う組織に属しており、自分の仕事の幅はどこまでも広げていけるだろう、と感じています。

鉄林 : 私は働き始めて間もないですが、働いていて感じるのは「風通しが良くオープンでフラットな環境であり、お互いを尊重しあって仕事を進めている」という点と「個人のパフォーマンスが高く自走する前提で仕事を任せてくれるので非常に仕事がしやすい」というものがあります。

また、開発レギュレーションや開発ガイドラインの整備や啓蒙活動のプロセス構築は、日本だけではなくグローバルも含めてLINEグループの全ての開発部門やエンジニアに影響を与えるとても重要でやりがいのある仕事だと感じています。

―― Dev Process Innovationチームの構成・役割などについて教えてください

竹内 :Dev Process Innovationチームは4月1日に立ち上がった、まだ新しいチームです。LINE全社の技術戦略を担うCTO Officeに属するチームで、役割としてはLINEグループの開発組織全体に適用する開発ガイドライン策定と展開を担っています。

プロダクト開発運用のライフサイクルすべてをカバーしているため、社内の多数の組織と協力して、施策を推進しています。具体的には開発部門、セキュリティ部門、社内IT部門、リスク管理部門、QA …など、プロダクト開発に関連する部署から管理部門まで幅広く連携をとっています。

―― どんなメンバーがいますか?

竹内 :立ち上がったばかりですが、現在チームに所属するメンバーは6名です。グループ全体で3,300名を超える規模のエンジニアリング組織の開発プロセスの改善を担っていくには、まだまだ組織規模の拡大も必要なため、その採用も急務という状況です。

今のチーム課題と、解決に向けた取り組みを教えてください

竹内 :Dev Process Innovationチームが所属するCTO Officeでは全社的な観点での開発組織の方向性となる技術戦略の策定やその実現のための取り組みを行っています。その取り組みは経営レイヤーも含めたステークホルダーコミュニケーションや各エンジニア組織と連携のもとエンジニアリングカルチャーの醸成やガバナンス体制の構築まで多岐にわたっています。その上でチームとしてLINEグループのエンジニアが「安心」して開発に集中できる、より良い環境を開発プロセスの観点から提供し続けることをミッションとしています。

ミッション達成のために現状課題となっている事は

  • LINEエンジニアのカルチャーを大切にし、エンジニアが高い生産性を保てること
  • ユーザーの皆様に安全で安心して使っていただけるプロダクトにするために開発ガバナンスを維持・向上させていくこと

この2点を両立させることだと考えています。

ガバナンスを強化するためにルールやチェックリストが量産されてしまうとエンジニアの開発以外の負担が増加し、意味の薄い形式的な退屈な作業となってしまってチェック自体が形骸化していきます。これはLINEの開発力を低下させるものであり、絶対に避けなければならないと考えています。エンジニアが普通に開発していれば、開発ガバナンスが自然と維持されるような仕掛けが理想だと考えています。

課題に向けてどのように解決していくか、という点についてですが、まず「優れたLINEのエンジニアに力を発揮してもらうことがLINEの競争力の源泉である」ということを前提にアプローチしています。

具体的にどういったことをするかというと、いくつかの観点があります。

1点目は「ルールを絶対に守らなければならない最小限なものに絞り込んで、これを維持すること」です。一方で各開発組織が積み上げてきたノウハウは、事例やベストプラクティスとしてシェアしていきたい。たとえば重大障害が発生した場合、ルールを増やすのではなく、ノウハウをシェアしたり、もしくは自動チェックなどの仕組みで再発防止をしていきたいと考えます。

2点目は「ルールを遵守する仕掛けをシステム化すること」です。例えば監査ログや権限管理の要件について、推奨ツールを利用していれば自然と満たされる、というような仕組みを社内に開発ツールを提供しサポートしているReliability Engineeringセンターなどの組織と協力して実現していきます。全社で一貫した施策を効率的に実施するために、セキュリティ部門、リスク管理部門などの他のガバナンス管轄組織との密なコミュニケーションと施策連携も重要です。

―― 最後に、Dev Process Innovationチームに興味を持ってくれた人にメッセージをお願いします

竹内 :LINEグループ全体の技術戦略を管轄する組織に属しているので、役割はかなり広いと思います。開発プロセスに限らず、LINE全社の技術戦略という観点から、LINEの競争力を一緒に強化していただける方を募集しています。少しでもご興味を持っていただけた方は、まずはカジュアル面談で結構ですのでお話を聞いていただると嬉しいです。

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