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UIT Meetup vol.15 『Relearn Modern Web Standard』を開催しました

3月25日に、フロントエンドコミュニティ UIT の 15 回目となるミートアップ「UIT Meetup vol.15 『Relearn Modern Web Standard』」を開催しました。本記事では、イベントの内容について振り返っていきます。

なお、本編のアーカイブについては以下の YouTube 動画より閲覧が可能となっております。まだ見ていないかた、見逃したかたはぜひ視聴いただければと思います。本記事では、各セッション紹介でチャプターへのリンクを貼り付けているため、特定のトークから再生を始めることも可能です。

UITとは?

UIT は、 LINE のメンバーが中心となって発足した、「User Interface × Technology」を掲げるコミュニティです。 LINE の東京オフィスのメンバーからはじまったコミュニティですが、現在では外部コミュニティの方々との Podcast での交流、福岡でのミートアップ開催や、その他のフロントエンドイベントとの共催など、LINE に限らない枠組みでフロントエンドコミュニティの活発化を目的として活動しています。

ユーザーの目に見える部分を技術で解決する開発者のための、実践的なコミュニティとして活動。現在は UIT meetup の開催以外にも、LINE Engineering Blog での記事の公開や、Podcast「UIT INSIDE」を配信しています。

過去にはVue.jsの最新情報をキャッチアップする「Vue三昧」、昨今のワークスタイルの変化とエンジニアとの関係について考える「The new normal for frontend」など、最新技術の情報から、技術以外のテーマまで幅広く取り扱っています。ぜひ、次回や過去イベントについてもこちらから確認してみてください。

https://uit.connpass.com/

当日の様子

今回は 3 つのセッションとフリートークをお届けしました。

Session 1『今までああ書いてたアレ、これからはこう書けそう』

06:43より

トップバッターは今回のゲストであり、 Web 領域の Google Developer Expert のよしこ(@yoshiko_pg)さんから、ここ数年でブラウザで使えるようになった Web 標準の比較についてお話しいただきました。

gap や aspect-ratio、 Scroll Snap に overscroll-behavior など実用的な技術の新旧比較が詰まった内容となっており、明日からのコーディングが一歩良いものへと変わるきっかけに溢れたセッションでした。

Session 2『デザインシステムのa11y対応に役立つ新しいWeb Standard』

32:46 より

続く2つめのセッションは LINE Design System の開発リードである Alan(@AlanGDavalos) さんより、アクセシビリティにフォーカスした Web 標準についてお話しいただきました。

アクセシビリティを高めることが閲覧者に対してどのように影響があるかの説明から始まり、アニメーションや色調、キーボード操作など多岐にわたる領域のアクセシビリティを支える Web 標準を紹介。dialog の具体的な恩恵など、よしこさんの発表と相互補完されており、よりアクセシビリティ観点でWeb標準の恩恵への解像度が高まるセッションとなりました。

Session 3『JavaScriptの進化で変わる身近なコーディング習慣』

57:21 より

最後のセッションは、Web標準や TypeScript の進化を日々追いかけている uhyo(@uhyo_) さんより、未来の JavaScript 標準についてお話しいただきました。

お馴染みとなっている Temporal の紹介から始まり、まだ Proposal 段階の JavaScript 仕様が実際に実現した場合どのようにコーディングが変わるのか紹介していただきました。全体を通して、知っていると少し得する知識が詰まったセッションとなりました。

フリートーク

全てのセッションが終わったあとはフリートークを開催。

それぞれのトークへの感想や質問ほか、リアルタイムでの仕様書のリーディングなどが行われ、セッションの内容についてより理解が深まる時間となりました。

おわりに

2022年初の UIT Meetup ということで、今回は今年使える知識・技術のエッセンスが詰まった領域をテーマにイベントを開催いたしました。配信・アーカイブを見て、少しでも普段のコーディングに良い影響を与えることができていれば幸いです。

発表いただいたみなさま、そして視聴いただいたみなさまありがとうございました!