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国立情報学研究所オープンハウス2019 出展報告

はじめに

Research Labsの有馬です。

2019年5月31日(金)~6月1日(土)に学術総合センター(東京・一ツ橋)で開催された国立情報学研究所(NII)オープンハウス2019で、LINEはNIIとの共同研究部門であるロバストインテリジェンス・ソーシャルテクノロジー研究センター(CRIS)のポスター展示・ブース出展を行いました。本記事では、写真を中心にその模様をレポートします。

NIIオープンハウス2019でのCRISの発表

NIIオープンハウスは、年に一度開催する一般公開の研究成果発表です。

CRISは2018年4月に開設したAIの要素技術や、その社会課題解決を研究するLINEとNIIの共同研究部門で、センターとしてのNIIオープンハウスでの出展は今年で2年目です。

「人工知能」の領域で出展したCRISのブースでは「ロバストインテリジェンスを社会的な課題解決に役立てるための応用技術に関する研究」と題し、センターの研究領域やCRIS委託研究公募など研究支援事業の紹介のほか、CRISの産官学共同研究「LINEを活用した社会課題解決手法の研究」の成果報告およびこの研究の実証実験で運用した行政チャットボットのデモを実施しました。
説明はLINEのResearch Labsの研究員およびNIIのCRIS所属の研究者が行いました。

ポスター展示の一部では、京都大学大学院情報学研究科黒橋研究室・兵庫県・尼崎市・丹波市・NII・LINEによるCRISの産官学連携研究「LINEを活用した社会課題解決手法の研究」を紹介しました。CRIS副センター長でもある京大黒橋禎夫教授主導のもと、昨年6月より兵庫県尼崎市および丹波市でそれぞれLINE上での行政対話サービスを運用する実証実験を行っており、ブースではチャットボットのシステム構成や知識ベース構築方法、運用状況、ユーザーアンケート結果などを紹介しました。(詳細の2018年度成果報告書はこちら)

尼崎市丹波市それぞれのLINEアカウント上でのデモも行いましたが、来場者からは特に関心が高く、活発な質問や意見が寄せられました。

ブースには学生や一般のご来場者、研究者、企業の方に多数ご来場いただいたのみならず、NIIのマスコットキャラクター「情報犬ビットくん」も駆けつけ、Clova Deskと戯れていただきました♪

会場では、このようなポスター展示やデモブースのほか、スタンフォード大学名誉教授のウルマン教授による特別講演、CRISセンター長でもある喜連川NII所長の講演・対談、NIIオープンハウス名物の「研究100連発」セッションなどが開催され、2日目の土曜日には子供向けの科学体験コーナー「サイエンスパーク」など、幅広い層の来場者が訪れるイベントが目白押しでした。

情報犬ビットくんのLINEスタンプは、毎年オープンハウスでの一般投票で決定されるそうです。

こちらはLINEのResearch Labsにて音声認識・信号処理研究を行っている戸上と、NII特任研究員・CRISエグゼクティブアドバイザー・東大名誉教授で、音声言語情報処理研究で著名な広瀬啓吉先生。CRISを中心とした共同研究として、国内の有力研究者と連携した取り組みに向け準備中です。

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