LINE Developer Meetup in Kyoto #26 参加レポート

こんにちは。LINE Fukuoka で開発エンジニアをしている ueneid です。
去る1月25日、LINE Developer Meetup #26 が京都にて開催されました。今回はそのレポートをお届けしたいと思います。

昨年12月18日に、東京で LINE BOT 大忘年会 が行われたのがまだ記憶に新しいですが、今回は、LINE BOT 新年会を LINE Developer Meetup として京都で開催しました!この会には、弊社エンジニアだけではなく、LINE BOT を作成いただいている外部のエンジニアの方にもご登壇頂きました。今回も多数の方に足を運んでいただき、大変熱気あふれるイベントとなりました。皆様寒い中ありがとうございました!

さて、当日の様子ですが、会場オープン後から最初のセッションが始まるまでの30分間、弊社エンジニアとの交流時間を設けていました。その時点からビールやソフトドリンクを提供していたこともあり、各自リラックスしてお話されている様子が見られました。

サーバーレスアーキテクチャでLINE BOTの商用サービスを作った話

最初のセッションは、アイレット株式会社の比企様にお話しいただきました。

実例を元にした、LINE BOT とサーバーレスアーキテクチャを組み合わせた際の注意点や具体的な構成がふんだんに盛り込まれた非常に興味深いセッションで、会場にいらっしゃった方は、みな熱心に聞き入っていました。

個人的には、ユーザーからのメッセージに対して、任意のメッセージを返す BOT を作成した際に、どのように返信用メッセージを作成したのか、そのメッセージとユーザーからのメッセージをどうやって紐つけたのかという具体的なお話にとても興味をそそられました。
また、要所要所でキャッシュ ・キューの使い所や Reply Token がタイムアウトした場合のフローについて触れてあるのも、とても実践的で、聴衆をひきつけていたと思います。最悪メッセージがヒットしなかった場合はボケる、というのがとてもよいソリューションだと思いました!

発表で使われたスライドは以下よりご覧いただけます!
サーバーレスアーキテクチャでLINE BOTの商用サービスを作った話

比企様、ありがとうございました!

チャットボットの定義と設計

続いては LINE のフロントエンドエンジニアで、LINE Messaging API Node.js SDK メンテナでもあります Jun がお話させていただきました。

さて、発表についてですが、最初にチャットボット自体を定義することで周辺の機能を明らかにすることで、それらをモジュールとして扱うことで本質であるチャットボットに集中できること、また、その設計の柔軟性・拡張性を説いていました。とてもわかりやすく、型を使っての説明はとてもプログラマフレンドリーでしたね。

そして、実際にこの設計に基づいて作られた kaede という LINE BOT プラットフォームを披露してくれました!
これは、先程あげたチャットボットの周辺機能である認証処理や、静的ファイルの配信などを提供してくれるため、ユーザーはチャットボット自体の実装に集中できるようになるとのこと。

さらに、ここでそちらを使ったライブデモがあったのですが、うまく動いた人と、そうでない人がいたようです。ライブデモ・ライブコーディングが何故か当日うまくうごかないのはあるあるですねw
それはそれとして、ライブコーディングを見る限り、webhook URL の自動生成・自動コピー機能や、ngrok との連携、autoreload 機能など、開発者にとって、とても使いやすいライブラリだと感じました。まだ現在は kaede は開発途上のようですが、ご興味のある方は、是非一度試してみていただければと思います。

発表スライドは以下よりご覧ください。
チャットボットの定義と設計

Messaging API 活用最前線

3番目のセッションは、BOT 作成・運用サービスの Engagebot というボット作成・運用サービスを作られている、株式会社 REACT 白木様にお話しいただきました。

「BOT の可能性を広げる」という観点から、いかに BOT を使って実践的な機能を作るかを提案されていました。また、事例として、採用面接やカウンセリングを行う BOT についてご紹介いただきました。実際に BOT で面接やカウンセリングをすることができたというのは、今後の BOT の広がりを期待させますね!

そして次に、「BOT を安定して運用する」ことについてのお話がありました。具体的には実際の LINE BOT 運用にて、リクエストが auto scaling が間に合わないレベルでスパイクした場合の対処事例が紹介されました。負荷の予測やキャッシュでの対応といった比較的一般的なものから、Reply / Push API を使い、どうメッセージをさばくのかという LINE BOT 固有のお話まで、いずれも興味深く、みなさん真剣に耳を傾けていました。
特に、白木様がセッションで仰っていた、「エンジニアがもっと多種多様な BOT を実装し、どんどん実践に投入していく」ということは、しっかりと胸に刻んで取り組みたいですね。

以下より発表で使われたスライドをご確認いただけます。
Messaging API 活用最前線

白木様、ありがとうございました!

LINE APIの新機能を使った栄養士Botのライブデモとその裏側解説

次のセッションは、LINE の中嶋よりお話させていただきました。

栄養管理 BOT のライブデモをやりながら、LINE BOT を使ってどのようなことができるのか、を紹介しました。

まず、LINE Login について、モバイルターゲットのサイトにおいてはとても有効だろうという紹介がありました。その理由として、すでに相当数の方が LINE をお使いいただいていると思いますが、そのような方の場合、何かをインストールしたり、アカウントを新しく作る必要がないことが上げられます。アカウントを利用したログインを進めて、OAuth2 でのログインによくある、どのような情報をアプリ側に渡すかを確認後に同意すればそれで完了です。実際に LINE Login の様子がライブデモで表示されていましたが、ログインページ表示から、ほんの数回タップするだけでログインできていました。また、その際に BOT の友だち追加も一緒にできるというのがとても便利ですね。

次に、BOT 経由でデータを登録するデモが披露されました。BOT との会話後に即座に CRM にデータが入る様子をみて、会場からも感嘆の声があがっていました。また、登録に至るまでの経緯において、「通常待つことしかできない WEB サイトに対し、BOT は能動的にコンタクトを取ることができる」という BOT の利点がしっかりと活かされていました。さらに、BOT に自然言語を理解させる有用性を説いていましたが、確かにそちらのほうが親しみが持てて使うモチベーションにもなりそうですね。

そして最後に、BOT を通して決済を実行するデモが行われ、これは個人的にとても興奮する機能でした。なぜなら、決済というのは結構敷居が高く、いちいちクレジットカードを取り出して番号を入れてセキュリティコードを入れて・・とやる手間を考えるとめんどくさくなって、画面を閉じるという経験が自分にあったためです。その点、このデモで行われた決済では、LINE Pay の登録さえしてあれば全てが LINE 上で完結してしまい、カード情報の入力も必要ないというとてもお手軽なものでした。素晴らしい・・!!

今後も、こういった機能を十分に活かした便利な BOT がさらに増えることで、より私達の生活の質を向上させてくれるのではという可能性を十分に感じさせてくれる発表だったのではないでしょうか?

発表したスライドはこちらです。

LINE APIの開発責任者にいろいろ聞いてみよう

最後は弊社エンジニアと会場の皆様による Q&A セッションをご用意させていただきました。

当初はMessagign APIとLINE Loginの開発責任者とエヴァンジェリストの3名が壇上に上がって質問に答えていたのですが、皆様からの鋭いご質問に正確にお答えするために、一人また一人と新たなエンジニアが登壇するという状態にw

LINE BOT に関する様々な疑問を実際に開発者にぶつけることができる機会ということで、質問者の方も随分熱の入った質問をされていて、とても盛り上がったセッションとなりました。
我々も、LINE BOT を使われている方々の生の声に直接触れることができ、とても貴重な時間となりました。

懇親会

全セッション終了後は、恒例の懇親会です!
みんなでお寿司などつまみつつ、セッションについての質問や、弊社エンジニアとの技術トークを楽しむ光景が、至るところで見られました。


ちなみに、今回の Meetup 自体は LINE BOT 新年会ということで、お話する内容も全て LINE BOT に関連した内容だったのですが、弊社からは色々な分野のエンジニアが会場に来ていましたので、LINE BOT にとどまらず、幅広いお話をすることができたのではと思います。

個人的な感想ですが、学生の方が比較的多くいらっしゃっていたのが興味深かったです。ここで得られた何かが、今後皆様のお役に立つことがあればとてもうれしいです!LINE BOT を使ってすごいサービスを作っていただけるとさらにうれしいです!

さて、今後も我々は京都で LINE BOT を含め、様々なテーマで Meetup を開催する予定ですので、ご興味ある方はぜひまた次回もお越しください!また、引き続き京都オフィスではエンジニアを募集しておりますので、こちらもご興味あればぜひご応募ください。

京都採用情報:https://linecorp.com/ja/career/kyoto
Kyoto Career Information:https://linecorp.com/en/career/kyoto

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