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LINE API Expert第一期メンバーを発表します

English Version

LINE API Expertは、LINEが開発者向けに提供する各種APIに対する深い理解と高い技術力を持ち、コミュニティに影響力を持つエンジニアの方々を認定し、様々な特典を提供すると共に、その活動を支援するプログラムです。

https://developers.line.me/ja/expert/

現時点においては、LINEのBotを開発するLINE Messaging APIと、ソーシャルログインの仕組みであるLINE Loginを、開発者のみなさま向けに広く提供しており、さまざまなサービスが生み出されています。
昨年9月のLINE DEVELOPER DAYキーノートでのプログラム発表以降、LINE Developersサイトから多くの応募をいただきました。厳正なる審査を経て、その第一期メンバーを発表させていただきます。日本含むLINEが積極的にビジネス展開しているアジア圏4カ国から22名を選出させていただきました。今後、各種Meetupや勉強会、オンラインフォーラム、各自のSNSやブログなどにおいて、LINE API Expertとなられたみなさまが活躍する機会を目にすることが増えることを期待しますし、LINEもその活動を積極的に支援します。

選定の基準としては、コミュニティの推進力、記事執筆やプレゼンテーション能力、関連ソフトウェア開発に関する技術力、将来のパートナーとしてのポテンシャルの観点で、総合的に判断させていただきました。今後、四半期ごとに審査を行い、随時LINE API Expertを追加していきますので、今回採択に至らなかった方や応募いただけなかった方も、次回以降チャレンジしていただけることを期待しております。

選定は各国のDeveloper Relationsを担当しているチームで行っておりますが、ここでは日本の採択メンバーについて簡単にご紹介させていただきます。LINE API Expertにどういうことを期待しているのか、ご理解いただけるのではないかと思います。

若狭 正生 さん

LINE BOT AWARDS でGEEK部門賞を受賞した「写クレ」を発表して以降、Code IQなどの媒体でLINE Bot開発の魅力を独特のマシンガントークで展開。Mashup Awards 2017に向けては地域課題を解決するサービスとして「ひぐまっぷbot」を開発。技術力もさることながら、独特のキャラクターでファンが多いインフルエンサーで、クリエイター層にLINE Bot開発の可能性や楽しさを伝え続けています。

菅原 のびすけ さん

LINE BOT AWARDSの立役者の一人。事務局、運営サイドでイベントを盛り立てていただきました。ご自身が主催している IoT縛りの勉強会IoTLT は5,000名を超えるメンバーを抱え、エンジニアが気軽に楽しめるコミュニティ運営をされています。Node学園祭2017でのセッション「1時間でLINE BOTを作るハンズオン」の資料は、簡単にBotをつくりたいというニーズにこたえる完成度の高い資料で、多くの開発者に参照されています。

比企 宏之 さん

大阪MBSの番組宣伝キャラクターと会話ができる「おしゃべり らいよんチャン」を開発したアイレット株式会社の比企さんは、AWSの技術者コミュニティJAWS-UG関西発展の立役者でもあります。「おしゃべり らいよんチャン」開発プロジェクトでサーバーレスアーキテクチャとの相性の良さを実感して以降、多くのLINE Bot開発案件を手がけ、そのノウハウをコミュニティに展開されています。

富士榮 尚寛 さん

LINE Loginを活用したソリューションを開発されているCTCの富士榮さんはアイデンティティ技術の専門家として、長年にわたりMicrosoft MVPとして活躍されています。その知見を生かしてMicrosoft Azure Active Directory B2CとLINE Loginを連携させたソリューションによりLINE Loginの普及に貢献いただきつつ、LINE Login開発チームへのフィードバックを通じて機能改善にご協力いただいています。

小林 寛忠 さん

最初のコミュニティSDKとしてLINE Developersに公開された LINE Messaging APIのC# SDK のレポジトリオーナーであり、Microsoft所属の中村さんと協力し、公式SDKとして提供されてなかったC#向けのSDKを開発。さらに Visual Studio用の拡張プロジェクトも公開されています。他の言語や開発ツール、フレームワークでも開発コミュニティによる独自の拡張をLINEとしては期待しており、必要に応じて支援していきます。

いかがでしたでしょうか?LINE API Expertおよび予備軍のみなさまに対するLINEからの期待の大きさやエンジニアコミュニティ、エコシステム発展の方向性を感じ取っていただけたのではないかと思います。
LINE API Expertは日本に限らずグローバルに展開しているプログラムで、海外の採択メンバーをお名前のみですがご紹介させていただきます。

台湾

Caeser Chi / Cheng-Lung Sung / David Tung / Kuan Hung Kuo / Wolke Lin / Richard Lee / Will Huang

タイ

Annop Kobkij / Suphakit Annoppornchai / Teerachart Kortrakul / Winn Voravuthikunchai

インドネシア

David Su / Habibi Mustafa / M Gilang Januar / Michelle Neysa / Nur Rohman / Soesapto Joeni Hantoro

以上、日本を含めて合計22名の方がLINE API Expert第一期メンバーとして認定されました。English Versionでは、全ての受賞者の紹介が載っておりますので併せてご覧ください。

この選定は現地での環境や活動内容をより詳細に把握している各国のDeveloper Relations担当に委任しています。ここでは各国での選定担当のコメントを掲載させていただきます。

台湾

API Expertの皆様には、他開発者の皆様と関係を構築し、以下の2つの活動を中心にAPIプロダクト、LINEプラットフォームの啓蒙活動を行って頂ける事を期待しています。

  • LINEのβ版/非公開APIプロダクトの利用を通じた、課題点のフィードバック
  • 記事やブログの執筆、開発者コミュニティへ向けたデモを通じたアドボケート活動

上記に関連し、今回私たちは、2つの視点からAPI Expertを選ばせていただきました。

  • 高い技術力が必要なボットの開発経験
  • エバンジェリストとしての活動が期待される開発者コミュニティのインフルエンサー

タイ

LINE API Expertのみなさんが、LINEプラットフォームのベストプラクティスを生み出し、それと共に、開発者のリーダーとして、最高のローカルコミュニティを作り上げて頂けるでしょう。豊富な知識、堅強な技術的バックグラウンド、そして突出したコミュニケーションスキルを持ったAPI Expertの協力の下、多くの革新的なサービスが生まれることを期待しています。

インドネシア

今回選ばれたAPI Expertの方々には、高品質で処理能力の高いボットを作って頂いております。こういったボットが、新たなLINEと関連するその他のサービスのユーザーを呼んでいます。また、これらのボットは、学生やアプリ開発などを経験してきた開発者の方がLINE Messaging APIに興味を持ち、開発してみる良いきっかけとなると考えています。開発者の方がMessaging API/LINE Loginを学ぶ先として、API Expertは素晴らしい存在です。業界全体での評判、存在感を持つAPI Expertの皆さんには、LINE開発者コミュニティにも大きく貢献して頂けることを期待しています。

LINE API Expertは、みなさまからの応募に基づき、今後も四半期ごとに審査を行いメンバーを追加していきます。次回、日本ではClovaのAPI/SDK展開を見越してボイスコンピューティングでの開発経験が豊富で、Skill開発に有益なフィードバックを提供していただけそうな方を中心に選定する予定です。
Clovaに限らず、LINEではより多くのAPI/SDKを開発者のみなさまに公開していく予定です。LINE API Expertとなられたみなさまには、一般には非公開のAPI/SDKに対するクローズドβプログラムへの参加機会なども提供していきますので、興味と技術力、パッションをお持ちの方は、是非ご応募ください。